2014/10/24

出会った人が運命の人

先ほどフェイスブックの投稿をみながら、
翻訳家の山川絋矢さんの記事に目が留まりました。
https://www.facebook.com/toshi.yamakawa?fref=nf

山川絋矢・亜希子ご夫妻の数々の本の中に、「出会った人が運命の人」という一冊があります。

実は、大変光栄なことに私とパートナーとの出会いも、この本の一章に登場させていただいているのです。
事の成り行きは、初めてご夫妻にお会いした際に、
「百合香さんは、どのようにしてスペインにくることになったのですか」と聞かれたことがあるのです。
「好きな人を追いかけてきたんです。でも、その人には思い切り振られました。」
恥ずかしかったのですが、ご夫妻に私のスペインへ来るきっかけをお話したことがありました。
それが、まさかこんな素敵な本に登場させていただけるきっかけになるとは!!!
ぜひ、皆さんにも読んでいただきたい一冊です。

出会った人が運命の人。
人生においてどれだけの私たちは出会うんでしょうか。
まず、産み落とされると同時に、母親をはじめ、その場に立ち会ってくださってお医者さん、看護婦さんたち、そして、父親、家族、親戚と、人は人に出会っていきます。
その一人一人の全ての人たちが、自分の命の始まりに関わってくれた大事な運命の人たちです。

子供のとき、しかられたりすると、もっと優しいお母さんが、お父さんが、欲しかった。。
そう思ったりするのも、子供にはよくある心理です。
いえ、子供だけではなく、大人になっても、親を兄弟を許せない人もいるかもしれませんね。
私事ですが、いつのことだったでしょうか、父の生前、口論になった際に、
「もっとちゃんとしたお父さんが欲しかった。こんなお父さんなんかいやだ。」と父に言い放ったことがありました。
気性が激しく、あるときは怒鳴り散らすような父が、私の放った言葉をきいた瞬間、悲しい目をしたことを今でも覚えています。
運命の父親に言うべき言葉ではなかったと反省しています。。。
父は、一度たりとも、お前のような娘は要らなかったといったことはありませんでした。

親子として生まれてきた運命、兄弟として生まれてきた運命。それをすんなり受け入れることで、どれだけ家庭が幸せに平穏になれるでしょう。
どんな親でも、どんな兄弟でも、まずはその運命を受け入れることが大事ではないでしょうか?

わたしも、完璧な娘ではないし、完璧な母親でもない、そして完璧な姉ではない。。。かもしれない。
でも、人と人との出会いにおいて、完璧になる必要なんてそもそもないのかもしれません。
ただそこに存在するだけで、人はすばらしいのだと思います。
「出会った人が運命の人」
どうぞ、お手にとって読まれてくださいませ。。
あなたの目の前にいるその運命の人がますます大事な存在として輝きだすことでしょう。。




2014/08/22

屋久島

この夏、20年ぶりの家族旅行をしました!
行き先は念願の屋久島!!
大川の滝


 
緑と青い空と白い雲・・・屋久島の空気に癒された私たち家族。。
父の七回忌を迎えた私たちのそれぞれの胸には、時折、父の姿を追い求めながら。
今日までの道のりを振りかえっていました。
長かったような。短かったような。。。
天気予報では雨だった屋久島も、おかげさまで見事なお天気に恵まれて島に歓迎してもらいました。

下の写真は、屋久杉ランドに向かう車道から撮ったものです。
うっすらですが、紫と緑の虹に出会えました。嬉しかったなー!
屋久島のガイドをしていらっしゃる高田奈央さんのブログなどで屋久島は、虹の島と知っていたので、虹にお目にかかれて大感激!
思わず、ギャーと叫んでしまい、車の中で家族にうるさいっ!とブーイングをうけました。




 
 



ところどころ、ノミをとっているおサルさんたちにも出会えて、とっても嬉しかったー!
子供たちも大喜び。
大人も大喜び!

じゃましてごめんねー!おサルさん!










シカさんたちにも会えて、子供たちも嬉しかったねー!!!                                               


 
これは、紀元杉。約3000年前から生きている杉!
かなり、霧雨が降っていて雨具ももっていなかったから濡れてしまったけど
雨に打たれてあんなに気持ちよかったのは、生まれて始めてかも知れませんでした。
 
 
このたび、家族でお世話になったのは、民宿 永久保さん、 です。
お食事は、食べきれないくらいご用意してくださいます。少食のかたは、予約の際に少なめで
お願いしますとお伝えしておいたほうがいいかもしれません。
おかみさんも、ご主人も、とってもすばらしい方でした!お部屋も、ほんとうにきれいで
ぐーっすり眠れました!!
あんなに短時間で深く眠れたのはどれくらいぶりだろうというぐらい深く寝られました。。。
 
屋久島の癒しパワーは、言葉で表しきれません。
普段は、家族ばらばらの遠いところに住んでいるのに、こうして一緒に屋久島へ旅行できたこと、
何かのご縁だとおもいました。屋久島の神様に呼んでもらえたのかな・・・・
家族一緒にすごせた時間、笑えた時間、本当に宝物になりました。
ありがとうございます・・・
また、屋久島に行きたくなってきました。
 
屋久島をもっと知りたかったら、
高田奈央さんのこちらのブログをお読みになることをお勧めします!
屋久島がどれだけ特別な島なのか感じていただけるとおもいます!!!
 
 
 

2014/07/25

鹿児島からこんにちは

ただいま、鹿児島のほうに、里帰りしております。
実家がゲストハウスを営んでいるのでその加勢と、息子の日本語習得のために今回は8月いっぱいまで滞在することにしました。
そして、父の七年忌の供養にも帰ってきました。
そんな事で、日本に到着して間もなく3週間になろうとしているのですが、要約、落ち着いたところです。

鹿児島の街を歩きながら時々、これは夢じゃないかなと錯覚を起こします。
スペインの生活が10年近くになったので時々、自分の国だといえども外国を、歩いているような気持ちになってしまいます。
子どもの保育園の送り迎えをしながら時々ニヤリとわらってしまいます。嬉しくて。。
暑くて汗をかいても、スペインでは汗をかくことも少ないので、たまにまたニヤリとわらってしまいます。
鹿児島の夏を味わっているのが嬉しいというか。
灼熱の中でニヤニヤしているのは私ぐらいかもしれないです。(笑)

そんなわけで、37度の鹿児島の夏を有難く楽しんでおります。

皆様もどうぞ、私の真似をしてニヤニヤしながら灼熱の下を歩いてみてくださいませ。
もれなく通行人の冷たーい視線がいただけます。(笑)涼しくなるかも!

素敵な素敵な夏をお過ごし下さいませ!

2014/06/27

新月

今日、新月を迎えました。みなさん、いかがお過ごしですか?

私にとって今週は、別れの一週間でした。
日本語を教えている生徒さんたちとのお別れです。
ウルグアイに転勤になってしまった生徒さんや、今後のことも考えて、私のクラスを卒業してもらった生徒さんたちや、日本へ留学するために旅立った生徒さん。
中には、もう6年も続けてくれた生徒さんもいました。
みんながそれぞれの場所へ導かれるようにして、別れがあったことに私は正直さみしさよりも嬉しかったです。
私は、皆さんたちに出会え、母国である日本語を教える機会を持たせていただいたことに
そして、私のクラスに通い続けてくださったことに心から感謝をしました。。
誰もいなくなった教室に一人残り、涙がでました。さみしいんじゃなくて、出会いと別れは本当にすばらしいものだなと思うからです。
人は、出会っては別れがあり、でも、また別れは、また次の出会いになり。。
こうして、命をつむいでいきます。


話は、変わってスペイン王国は、新しい国王の時代が始まりました。
スペインには多くの魅力があります。
本当にすばらしい国だと思っています。
そう思える国に住めて、いや、住まわせてもらって本当にありがたいと思います。
街を歩きながら、時々深くおもいます。
この街は、私を受け入れてくれた。。。受け入れてもらえた。。。
わたしは、そう感じます。
住みたくて住み始めた街でした。。最初は、大変な思いもしました。
日本でのキャリアを捨てて好きな人を追ってここまで来ましたが、おもいっきり失恋はしましたし、
言葉もわからず友達もいませんでした。
ほかのヨーロッパ国からくる留学生たちとルームシェアを1年しました。
寝ると体ごと埋もれてしまう古いベッドに、50年前のガスタンク式のキッチン、3分しかお湯が出ないシャワー。週6日、夜遅くまでアルバイトをしながら、スペイン語の教室に通ったこと、今では、過ぎ去った1ページとなりました。その後、また辛い2ページ目があったのですが、
その頃にくらべて、今、私は、本当に恵まれた生活をしています。
暖かい家族がいること、日の当たる家に住めること、ゆっくり湯船につかれること、寝心地のいいベッドで休めること。。。私にとっては生活における一つ一つ、どれもが本当に贅沢です。
自分の中にふと不満がうまれるときは、上記の過去を忘れているときかな。笑

いま、つらーいと思っていても、それが、いつか肥やしになるとよく、若い頃に聞いたものです。
苦労は買ってでもせよ。とよく世間で言われますが、
あれは嘘じゃなかったなって、堂々と宣言できます!
いま、苦労しているかた、一人孤独に、ベッドのなかで泣いている方、別れに打ちひしがれていらっしゃる方、もう、私には何もできないかもと思っていらっしゃる方、
言わせてください!
「さいこうー!!!!あなたは最高にのりに乗ってますね!!!いい感じ!!!」

素敵な夏をお過ごしください。
Feliz Verano
ゆりきーた

2014/05/26

青空の下で

また、久しぶりのブログ更新です。
みなさま、いかがお過ごしでしょうか?
スペイン首都、マドリッドのこの季節の気候は、夏にむけて、時には、真夏のように、時には、肌寒い春のように繰り返しながら猛暑に体を慣らさせるかのごとく変化しております。
わたし、ゆりきーたは、相変わらずおかげさまで元気に暮らさせていただいております。
今朝は、息子を、週に一回預けている託児所に連れて行ったので、こうして自分の時間ができました。こんなときは、無駄にしてはもったいない!というわけで、久々のブログ更新になりました!

コーヒーを片手に、鳥のさえずりを聞きながらブログ更新。
いやあー。幸せですね。こんな時間を人生で持てるなんて。

さて、先週末は、去年に引き続き、二回目の、下着ブランドOYSHO企画のフリーヨガにいってまいりました。
開催されたのは、マドリッドのにぎわう地区にある、MAYOR広場。
今は、区役所やら、オフィスがこの広場のまわりの建物にはいっています。普通に住んでいる人もいるとか。。
この広場は、マヨール広場 (Plaza de Mayor)は、スペインマドリードセントロにある広場。プエルタ・デル・ソルビリャ広場から数ブロックの距離である。129m×94mの長方形の形をしており、広場に面して237箇所のバルコニーを持つ3階建ての建築物に取り囲まれている
Wikipedia から引用させていただきました。


寝転びながら、お空をみあげると、きれいな雲と青空のコントラスト。
きれい。見ているだけでココロが無になりますね。
ここになんと!
2000人以上の人があつまり、一緒にヨガをしました!
見てください。この光景!!!(写真は、引用させていただきました。)
2000人以上いますね。きっと。
静寂の中で、時間を共にすごせたことに感謝でした。風がきもちよかった。。。

わたしは、スペインにきたばかりのときに、ある不思議な夢をみたことがあります。
夢の中のわたしは、麻のようなずたぶくろを着用していて、薄暗い場所で、何かをまっています。
何をまっているのかというと、どうやら、判決のようです。
その判決は、死刑とくだされました。
私は、特に驚きません。やはりと思うだけです。
次に、でてくる夢の中のシーンでは、わたしは、この上記の広場に似ている所にいる公衆の頭上を、舞うようにしてお別れを告げます。公衆の群れは、私を同情した目で見ています。
その群れのなかに、夫だと思われる人がいます。(当時は、誰ともお付き合いしていませんでしたが、夢の中には、夫だと思われる人がいました。)
そして、夢は、終わりです。

その話を、当時アルバイトしていたレストランの人に話すと、「ゆりかちゃん、MAYOR広場は、魔女裁判や、宗教裁判が、あったところで、たくさんの人が殺されたんだよ。」と教えてくれました。

えっ。。。魔女裁判は、教科書でよんだことがあったけど、あの、今は、にぎやかな広場が、そんな風に使われていた時代があったとは知らなかったわたしは、大変驚きました。

前世があるとしたら、わたしは、いつの時代か、あの広場で、死をむかえた運命だった一人。
だとすると、そんな場所で、青空のした、気持ちよくヨガができる今世にうまれた私をおもうと、
本当に、感慨深くなり。。。なんだか、不思議な気持ちになりました。。。

素敵な5月末をお過ごしください。

ゆりきーた

2014/04/05

友好条約

昨日、今日と、Fernanda・Alvarez監督による「El fin de invierno 冬の終わり」という短編映画の撮影がありました。
初めて中国人の役をもらいました。しかも、19歳の娘をもつ母親の役。
作品自体が、ほとんどナレーションで進行されます。
よって中国語で台詞を言う機会、たったの二言でしたので、台詞覚えには苦労はしませんでした。
台詞がないだけに、静かな動きのなかにいろんな意味を含めなくてはいけないシーンがたくさんあり、緊張がはしりました。
毎回、集中的な撮影が行われる日は、くったくたになって家路につきます。
肉体的な疲れもありますが、集中力と緊張と緩みと、すべてを使うので、まるで校庭30周走ったあとのようになりはてて帰宅します。(笑)
つまり、昨日と今日で、校庭60周しました。というのは冗談ですが、、
ともあれ、
無事撮影を終えて、家につくと、大きな安堵感と共にやってくるのは、大きな感謝の気持ちです。
この役を与えてもらったチャンスに、そして、知らない人たち30人近くが、
一つの作品のために集まり、時間を共にし、仕事をできたこと。。。
そして、今回は、また面白いことに、話の設定は、中国からスペインに移民してきた中国人家庭が描かれていますが、その中国人家庭を演じたのは、
香港人、中国人、台湾人、韓国人、そして、日本人の私というキャストだったのです。

現在、実際に台湾でおきている事実、中国、日本間における緊迫した関係。。。

私たち役者陣は、映画の中では、家族であり、同じ仲間でした。
そして、映画の外でも、この出会いを本当に喜びあえた仲間になりました。

わたしたち、たった5人で、小さな世界ではありますが、
上等なサインがされた紙もありませんが、
かしこまった決まりもありませんが、
マスコミも取り上げてくれませんでしたが、

監督Fernanda・Alvarezのはからいによって、
確かに、ここ、スペイン王国、マドリッド市において、日中韓台友好条約が結ばれました。


ありがとう!!!
謝謝

2014/04/03

つれづれなるままに 春

フェイスブックの投稿などで日本の様子を見させていただいていますが、
桜の花もきれいな季節になりましたね。
日本では、入学式の季節で、新しい出会いがうまれる季節で、多くの若者が期待や不安がまじりあいながらもワクワクしているころでしょう。

ここマドリッドは、新緑が毎日のように増えていき、街中が黄緑に染まっていっております。
雨が続いていましたが、今日は、青空が顔をのぞかせてくれました。
すかさず、窓から写真を一枚!


今日は、スペインの陽のあたりにくい現状について書いてみようとおもいます。
ここスペインでは、相変わらずの不景気で、職を失った人がたくさんいます。スペイン人は、家族のある人は、働かなくても何とか、寝れて食べられる人はおおくいるようです。
街角で、お金を求めている人は、ルーマニアから流れてきたジプシーの人が多いです。
ルーマニアから来たであろうジプシーの女性たちは、長いスカートをはき、頭をスカーフで巻いています。年齢は、中年の方から、老婆まで、寒い中、地べたに長い時間座り、小さな入れ物を目の前において、通る人にお金をいれてくれるように言います。
たまに、若い女性もみます。。。
このような光景をみるたびに、何かできることはないかと考えています。
同じ女性として、違う国に生まれましたが、同じ人間です。
世界中の女性が、いつも清潔でいたい、子供に栄養あるものを食べさせたい、その気持ちは、どこの国に生まれようが同じかなと思うのです。
ジプシーの女性たちが、何か手工業などの仕事をしながら、生計をたてていくシステムなどをつくることはできないでしょうか。。
ちなみに、ジプシーはジプシーでも、もう何世代もスペインに住んでいるスペイン国籍をもっている正真正銘のスペインジプシーがいます。彼らは、いわゆる普通の生活をしています。フラメンコの踊りの世界、音楽の世界、アーティストして活躍しているジプシーもたくさんいます。彼らは、独自の生活習慣をもちながらも、実際にスペイン人ですから、ここに根をはやしていきているようです。

今、地球にはまだ、貧困や、憎しみや、争い等があります。
それらの根本に、人間の感情において、さみしさや、悲しさがあるとおもいます。
攻撃的な態度は、強いからでありません。さみしいからです。悲しいからです。そのエネルギーが暴力的なものに変換されて行動になります。
自分の感情を分析するとそうです。怒るときは、悲しいからです。その一人、一人の感情が国単位になると戦争になります。
生きている限り、悲しみも、寂しさにも出会います。でも、そのときに、誰か愛をもって寄り添ってくれる人がたった、たった一人でもいると、その悲しみ、寂しさは、怪我が治るように少し跡はのこっても良くなっていきます。
要するに、私たちは、一人では生きていけないのです。
人は、勝手に一人でうまれてこないし、一人からも、人は生まれてこないのです。
二人から、人が一人うまれてくるのです。ということは、二人が一つになるのです。
ということは、人ひとりは人間二人でできているのです。
日本は、自殺がとても多い国です。物質的に恵まれていても、寂しいときに寂しい、悲しいときに悲しいといえない社会のしがらみがあるように思われます。
ここスペインは、経済状況は、悲惨なものですが、自殺はあまりないようです。
ダライ・ラマ法王がとても大事なことをおっしゃっています。
ぜひ、最後まで見ていただけるとありがたいです。









2014/03/18

幸せとは

幸せって何かなって、私よく考えます。
考えるようになったのは27歳の時からです。それまで、あまり幸せについて考えたことがありませんでした。
自分の夢を達成することが、成功することが単に幸せだと思っていました。
幸せというものを意識し始めたきっかけがありました。
イギリスで短期留学していたとき、ハウスシェアしていた韓国人のラギさんが問いかけてくださった言葉が今でも忘れられません。
ラギさんは、私がイギリスを発つ日、ゆりかさんの目標は何ですか?と聞きました。
確か、わたしは、そうですね。女優としてアカデミー賞の赤い絨毯を歩くことでしょうか。と答えたと思います。
ラギさんは、もう一度わたしに問いかけました。
「ゆりかさんの目標は本当にそれですか?」と。。。
わたしは、すこし戸惑って「はい、そうです。」と答えました。
ラギさんは、緩んでいた笑顔から少しだけまじめな顔になっていいました。

「ゆりかさん、あなたの目標は、幸せになることですよ。」と。。。

その言葉は、私のハートに届き、涙があふれでました。
当時、いろいろなことがあってイギリスでの生活を十分に楽しめなかった私をラギさんは、いつも傍で見守ってくれていました。
そんな私に、最後にかけてくださった言葉は、「幸せになること」
そう一言いって、イギリスから送り出してくださいました。
もう、今では、どこにどうしているのかも分からない、ラギさん。
私の人生にとって、とても大事なことを気づかせてくださったラギさん。

人生では、いつも傍にいなくても、一生大事なことを残してくれる出会いというのがあります。
まるで道端で出会う美しい花のように、ある日は、美しい存在として人間を楽しませてくれ、
ある日は、跡形もなく、消え去り。。。でも、その美しさは、いつも心に咲いています。

春になりました。

あなたの心にいつも花が咲いていますように。。。

ゆりきーた

2014/03/02

あれから10年。。。

3月になりました。
マドリッドにも小春が来ましたよ。

この街を初めて訪れた日から、明日でちょうど10年が経ちます。
実質、住み始めてからは、丸9年ですが、
今日は、グランビア通りで約束した友達を待ちながら、
この10年間に起きた色々なことが頭によぎりました。

言葉が分からず戸惑った日々、これからどうしていけばいいだろうと途方に迷った日々。。。
一人の時間を多くすごしたこと。。。友達がいなくて寂しかったこと。
本当にこの街が自分の街だと思えるようになったのは、在住7年目からです。。
石の上にも3年といいますが、私は倍以上かかったのかもしれません。



空と古い建物のコントラストが本当に好きです。
この街に、降り立った最初の印象は、ニューヨークを思い出させました。



行き交う人々、行き交う車の騒音。
初めて訪れたわたしは、見たこともない、感じたこともないマドリッドの力強いエネルギーに
衝撃を受けました。

街を歩きながら、一つ一つの景色に足止めさせられ、上を見上げれば、青い空に心を打たれ、
行く末もはっきりしない冒険をやってみることを決心したのです。

あれから10年、20代だった私も、今は、もう30代。。。
親になり、子供を通して広がっていく人生観。
人生の第二幕だなと思います。
第一幕は、自分のために生きた人生。
第二幕は、大切な誰かと自分のために生きる人生。
第三幕は、どんな人生がまっているのでしょう。。。

私の生まれてきた役割を発揮しながら、周りの人々や社会に貢献できるように生きたいです。
21世紀から22世紀へと世紀の橋渡しを生きるであろう命の一人の親として、
来る地球の未来が愛にあふれているように。。。

2014/02/24

2月も後半

さて、日本からスペインに帰国して約1ヶ月経とうとしていますが、
今回の日本帰国は大変意義深いものになったと、こちらに戻ってきてから、さらに感じております。

前回のブログにも書いたように、里帰りは、普段忘れていることに気づかされたり
今までお世話になった人たちの再縁を築けたりなど、本当に大事なものだと思います。
日本国内に住んでいても仕事が大変で、なかなか実家に戻れていないという友達の話もよくききます。
せめて、1年に一度二度は、ご両親の顔、お世話になった方々、お友達の顔を見ることによって自分の今いる場所を再確認していただけたらなとおもいます。

さて、今回の日本帰国前の最後の数日は、東京で過ごしました。
母も横浜にいる母の姉にあうために、私と一緒に東京に行きました。
おばとおじに、何十年ぶりに一緒に顔を合わせることができ、横浜の山下公園を散歩できたことは、すばらしい思い出になりました。
そして、15年以上も付き合いのある縁ある友達にもあえて、東京でお世話になった方々にもあえて、本当に本当に幸せでした。
私が外国に出てしまったせいで、薄れかけていた縁も、またこの再会をもとに、絆が強くなったように思います。
これが、私が18歳から26歳まで8年間お世話になった人生大学です。
その名も東京人生大学!!東京という名の人生大学を今は亡き父の仕送りのお陰で卒業することができました。本当にその8年という月日は、濃く、渋く、そしてパンチのきいた、すばらしい日々でした。
卒業証明書は、一生付き合っていける友達ができたということでしょうか。。
この街なくして、今の私はありません。。。でも、忘れてはいけないのは、親があってこそ、東京に出られたということです。
東京都庁屋上に初めて上りました。

日本という国に生まれて本当によかったと思います。
先日、東京都知事選がありました。わたしは、投票することができなかったので
何も口出しすることはできませんが、私の役目は、日本はどれだけすばらしい国なのかということを気づいてもらえることかなあと思います。
日本の外に出て初めてきづく、日本のすばらしさ。。。
何がすばらしいか?と問われるならば、
誰が見ていなくても、自分が納得するまで一生懸命に物事に取り組む日本人の姿勢でしょうか。。。
一言では言い切れません。
これから、世界は、さらに縮小されていくとおもいます。
若いときに、外国にでて自分の生まれた国を客観的に見ながら、やはり世界は一つだという
地球人である意識を持ちながら他国と仲良く生きていけたらと理想だなと思うのです。

生まれてくる家庭、生まれてくる場所は生まれる前に自分で決めてくるといいますが、
私は、どれだけ前世によきことをしたんでしょう。
だって、こんなすばらしい国に生まれることができたんですもの。。。
日本をまた出国して空から見えた富士山です。。きれいでした。

2014/02/06

里帰りとは(鹿児島編)

私のブログを読んでくださっているみなさん、こんにちは!

今回は、2ヶ月ぶりの久々のブログ更新となりました。ごめんなさい。
実は、年末から1ヶ月、日本に里帰りをしました。
鹿児島に1ヶ月、東京に3日間。
年越しを日本でするのは、3年ぶりでした。
本当にうれしかったです。こうして日本に帰れたことに心から感謝です。。。
そして、桜島は、いつもと変わらない姿で私を待ってくれていました。。
ありがとう、桜島。。
 


マドリッドに戻ってまもなく一週間がたとうとしておりますが、こちらに帰ってきて
会う友達に「Te han sentido muy bien las vacaciones eh!」といわれました。
直訳すると、休暇があなたにとって良かったみたいね。という感じで、
要するに、ずばりいいたいことは、
「いい顔してんじゃん!」ということです。(かなり私流の訳ですけど。)
それをいわれると、なんだか照れるような。。でも、嬉しいです。
そして、実はなぜそういわれたのかも自分で分かるんです。

この1ヶ月は、決してのんびりしていたわけでもなく、むしろ肉体的には、ハードスケジュールでした。マドリッドにいるほうがずっと自分の時間も、ゆっくりすることもできるのです。
ということは、いい顔しているのは、肉体的に休んだわけではないということが分かります。。

それでは、里帰り(ある意味、私にとって旅です。)によっていい顔になった理由は?

それは、普段のルーティンから離れることによって、得られた大きな二つの理由があるからです。
一つ目は、自分の生活や、住んでいる場所が客観的に見ることができ、自分の本来の芯の部分に戻ることによって、本当の自分の顔に戻れるということ。(いい顔になるとは、外的美しさが増すことではなく本来の自分に戻ることが、一番しっくりのくるいい顔になるということ。By ゆりか論)
もう一つは、思いもしない出会いがあるということ。それは、人だったり、物だったり、風景だったり。

私の今回の里帰り(旅)は再生という名の自分との出会いでした。


子育てを始めてちょうど2年経ちました。最初の1年目に比べるとずいぶん、気持ちも、肉体的にも楽になってきたのですが、子育て、仕事、家事、この三つにおわれて時間との勝負だったということに、ルーティンを離れることによって気づかされました。
いい意味で、無我夢中。無心。無欲。
悪い意味で、自分のことは後回し。女性であるのに身だしなみも適当。

日本滞在最終日、成田空港で飛行機の待ち時間、本屋によって久しぶりに雑誌コーナーをぶらぶらしていました。ふと手にとってみた雑誌「Very」。雑誌の中には、子育て、仕事、家事、わたしと同じ事をしながらも、女性らしさを大事にして美しさを表現している方たちがたくさん特集されていました。へえーっ!私の率直な感想です。
心がけ次第では、いつも美しい女性で、母で居続けることができるんだー!わたしは、なんて面倒くさがりやだったんだと反省しました。それと同時に、こんなに輝いているママたちが日本にはたくさんいるんだと嬉しくなり、勇気をもらいました。
ふむふむ。勉強になります。

生きるとは!
心も、この身体も生き生き輝くこと!
Let's enjoy our life!!!!
人生をたのしもうじゃあーりませんか!喜びをたくさん分かち合いましょう!
辛いことも分かち合いましょう。みんなで人生をシェアしていきましょう!
楽しく生きることのキーポイントは、共生だとおもいます。共に生きる。

今日も長いブログを読んでくださって本当にありがとうございました。

ゆりきーた













息子と甥っ子、重富海岸にて