2014/03/18

幸せとは

幸せって何かなって、私よく考えます。
考えるようになったのは27歳の時からです。それまで、あまり幸せについて考えたことがありませんでした。
自分の夢を達成することが、成功することが単に幸せだと思っていました。
幸せというものを意識し始めたきっかけがありました。
イギリスで短期留学していたとき、ハウスシェアしていた韓国人のラギさんが問いかけてくださった言葉が今でも忘れられません。
ラギさんは、私がイギリスを発つ日、ゆりかさんの目標は何ですか?と聞きました。
確か、わたしは、そうですね。女優としてアカデミー賞の赤い絨毯を歩くことでしょうか。と答えたと思います。
ラギさんは、もう一度わたしに問いかけました。
「ゆりかさんの目標は本当にそれですか?」と。。。
わたしは、すこし戸惑って「はい、そうです。」と答えました。
ラギさんは、緩んでいた笑顔から少しだけまじめな顔になっていいました。

「ゆりかさん、あなたの目標は、幸せになることですよ。」と。。。

その言葉は、私のハートに届き、涙があふれでました。
当時、いろいろなことがあってイギリスでの生活を十分に楽しめなかった私をラギさんは、いつも傍で見守ってくれていました。
そんな私に、最後にかけてくださった言葉は、「幸せになること」
そう一言いって、イギリスから送り出してくださいました。
もう、今では、どこにどうしているのかも分からない、ラギさん。
私の人生にとって、とても大事なことを気づかせてくださったラギさん。

人生では、いつも傍にいなくても、一生大事なことを残してくれる出会いというのがあります。
まるで道端で出会う美しい花のように、ある日は、美しい存在として人間を楽しませてくれ、
ある日は、跡形もなく、消え去り。。。でも、その美しさは、いつも心に咲いています。

春になりました。

あなたの心にいつも花が咲いていますように。。。

ゆりきーた

2014/03/02

あれから10年。。。

3月になりました。
マドリッドにも小春が来ましたよ。

この街を初めて訪れた日から、明日でちょうど10年が経ちます。
実質、住み始めてからは、丸9年ですが、
今日は、グランビア通りで約束した友達を待ちながら、
この10年間に起きた色々なことが頭によぎりました。

言葉が分からず戸惑った日々、これからどうしていけばいいだろうと途方に迷った日々。。。
一人の時間を多くすごしたこと。。。友達がいなくて寂しかったこと。
本当にこの街が自分の街だと思えるようになったのは、在住7年目からです。。
石の上にも3年といいますが、私は倍以上かかったのかもしれません。



空と古い建物のコントラストが本当に好きです。
この街に、降り立った最初の印象は、ニューヨークを思い出させました。



行き交う人々、行き交う車の騒音。
初めて訪れたわたしは、見たこともない、感じたこともないマドリッドの力強いエネルギーに
衝撃を受けました。

街を歩きながら、一つ一つの景色に足止めさせられ、上を見上げれば、青い空に心を打たれ、
行く末もはっきりしない冒険をやってみることを決心したのです。

あれから10年、20代だった私も、今は、もう30代。。。
親になり、子供を通して広がっていく人生観。
人生の第二幕だなと思います。
第一幕は、自分のために生きた人生。
第二幕は、大切な誰かと自分のために生きる人生。
第三幕は、どんな人生がまっているのでしょう。。。

私の生まれてきた役割を発揮しながら、周りの人々や社会に貢献できるように生きたいです。
21世紀から22世紀へと世紀の橋渡しを生きるであろう命の一人の親として、
来る地球の未来が愛にあふれているように。。。