2010/11/07

黄葉のマドリッドにて

マドリッドの街は、青々とした木々が黄色の衣替えで、一層、風情を際立たせている。
最近、すっかりブログを更新していなかったのでまとめてこの1ヶ月を振り返ろうかとおもう。
日本から帰国後は、ノンストップで充実した機会にめぐまれている。
サッカーのお仕事をいただき、また一段と面白みを理解できるようになった。
おかげさまで私の住んでいるマドリッドがホームであるREAL MADRIDも、新しくモリーニョ監督をむかえ
今までよりも更に洗練された試合を繰り広げるようになった。
今後とも目が離せない存在だ。

そして、先週は、バルセロナ在住の若手天才監督Joaquin Regaderaと仕事をするチャンスにめぐまれた。
18歳のときから映画をどこで学ぶこともなく製作はじめたらしい。。。
そうやって、自分自身で学び発見する人をスペイン語でAUTODIDACTAという。
ある一種の周りになじめない子供に多くみられるらしく、ニュートン等もその一種だったといわれている。
わずか24歳とは思えない場慣れ、ものづくりへの執念さに刺激を受けた。
私の役は、なんと。。。わけある長距離トラック運転手。(注意>みなさん、笑わないように)
もちろん、運転するシーンは出てこないのだが、まさか私にそんな役が回ってくると想像したことがあるとは嘘でもいえまい。
私が演じたMIKOという役は、日本人とも中国人とも国籍については語られないが、
あるスペインの家族にもらわれた女の子という設定。
孤独で過酷な彼女の人生は、女としてトラック運転手を選らばざえる終えなかった。ふと立ち寄ったバーで
旅の途中の主人公と出会う。わずかひと時のロマンスを期待するも、それはやはり夢のまた夢にしかなかった。
そんな、淡くせつないロードムービーだ。
できあがりが楽しみだ。

そして、いま、製作準備中のある番組の企画に参加している。
番組の主旨は、マーシャルアーツを中心としたもの。
私が担当する場所は、東洋から発信されているヨガ、空手、などにまつわる分野だ。
レポーターの仕事なので、ながーーーい台詞をノンカットでカメラ目線に話さなくてはいけない。
かなりの高い語学のレベルを求められる。
日本語でも発音から記憶力からアナウンサー並みの能力をもとめられても当然なのだが、ゆりきーたに更なる挑戦が訪れた。もちろんやりがいもあるし、プレッシャーもある。
乗り越えられない壁は決してやってこない。
いま、必要だからこのハードルがやってきたのだ。
そう、思いながら何とか自分を奮い立たせている。。。
しかも極め付けに、まったく同じものを英語バージョンでも近々撮影をすると聞いた日には、正直頭がくらっとし始めた。。。

なぜか私の人生には、秋に新しいことが訪れるのだが、
今年もおもしろい秋が訪れてくれた。
感謝。感謝。感謝。
ありがたいよ。