2010/06/02

無限

今朝、ねぼけまなこでキッチンへ向かった。
すると、窓からすずしくて緑の匂いを含んだ風が顔へ吹いた。
起きたてのぼやけた意識の中に、ふと、この風は無限なのだとおもった。
始まりもなく終わりもない。この心地よい風は、とまることがない。
これだけ出し切ったから、はいもうこれで終わりってことはないんだ。
パックのなかに入っている牛乳とはわけが違う。
牛乳は飲んじゃえばおしまいが来るけれど、風は違う。

自然の無限さに半無意識のなかで感謝の気持ちと驚きがわいてきた。

 不思議だ。
ねぼけまなこは、おきているときに感じられないことまで時々無理なくこの世の中の原理を
発見することがある。

ふとしたことに気づく幸せ。
今日は、満月だったと気づいたとき。
風は無限だったのかと気づいたとき。
どこからなのか、遠くから聞こえてくる心地よい音楽に気づいたとき。
街角で小さい女の子が大事そうに、彼女よりもっと小さい弟をおんぶしている姿を
見つけたとき。


今日は、私の手帳のスケジュールの中に書かれていないことを
記したくなる日だった。

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