2010/07/29

ひこうき雲.

地球を半周し、日本に到着して、1週間。
東京で用事をすませ、実家鹿児島に戻ってきた。
私のルーツが始まった土地、日本の鹿児島。

今朝、メールをあけて、報告をうけとった。
スペインの親友Nikkyの彼Sergayが天国にいったと。
30歳の若い命が魂のふるさとに戻っていった。
ウクライナ人である彼は、けっして彼の口からふれなかったが、
おそらくチェルノブイリ原発事故の影響により、遺伝子に突然変異があらわれ癌をわずらったのだ。
すばらしい人だった。やさしくて、気配りが上手で。。。
元気な彼の顔だけが想いださせる。

私のブログを読んでくださっている方はわかるかもしれないが
5月に、サッカー選手のインタビューの仕事をかねてバルセロナへ出向いた際、
新薬実験のためちょうどそのころバルセロナに短期滞在していた彼らの家に1泊お世話になった。
朝は、すばらしい朝ごはんを準備してくださって、私のスーツケースまでひっぱてくれて。。
実際、顔をあわせたのはこれが最後となった。
今日、ふと気づいた。
神様は、私に仕事のチャンスをくださったようにみかけ、それを口実に彼にお別れをいう機会をくださったのだと。

生きてるってなに?
死ぬってなに?
こうして、ブログに文字を書きつづっているいま、この瞬間。私は、生きている。
こうして、このブログを読んでくださっているあなたは、いまこの瞬間、生きている。
生きていることは、必ず意味があるはず。
だから、わたしは、このプレゼントを正々堂々といきていきたい。
ありがとう。ありがとう。ありがとう。
そう、彼は、最後、病院中、パンパンになった足でありがとうを周りの人に伝えながら歩いたそうだ。
ありがとう、Sergay。本当にありがとう。




Sergay,
Muchisimas gracias por todo...
Te acuerdas?
Me preparaste desayuno buenisimo cuando fui a barcelona.
Me emocionó.
No lo olvidare nunca tu hospitalidad.
Estas tranquilo ahora?
Estas feliz ahora?
Sé que ahora estas preocupado por nikky.
Te prometo que la voy a cuidar.
Fue muy bonito cuando paseamos por la montaña que estaba llena de nieve.
Muchisimas gracias por darme recuerdos bonitos.

Que descanses bien.
Te quiero mucho
Yurika

4 件のコメント:

almla さんのコメント...

大事なお友達が去ってしまって悲しいですね。
最近実習で老人ホームで働いてるからかもしれないけれど、目の前で最後の人生を過ごしている人たちを見ていると余計に私も生死について考えさせられます。
上手く言えないけれど、残っている私達が出来るのは今ある現実の中で貴重な時間を精一杯過ごすことなのかな?って思えるけど。実際自分が迎える先の結末さえ分からないからこそ、人生ってやっぱり一人一人とても深い意味がある気がします。でもそこで出会えた人や経験はやっぱり自分にとって必要なことだったんだと思えます。いろんなことをこの先も乗り越えながらお互いそれぞれの人生を進んで行くのでしょうね。

Yurika Kodama さんのコメント...

Almaさん、
コメントありがとうございます。
そうですね。この貴重な時間、一瞬一瞬をいとおしく思って生きることが大事だと私も思います。
生まれては死に、しかし、また生があり。
繰り返しをつづけ、わたしたちは、魂を磨いているのかもしれませんね。

Álvaro Peña さんのコメント...

ゆりかさん、

日記を読むと感動した。彼は確かに偉い人だった。

私にとって、人間は動物と違って、一瞬の人生を感覚するどころか、命の各瞬間を集めて、そこから普遍的な意味を作ってみる。結果、その意味だけで誰も満足できないとしても、相手からすれば本質的な人生の意味が見えているのだろう。

今回、こんな感動的な意味を見せてくださってありがとう。

Yurika Kodama さんのコメント...

アルバロ、
コメントをありがとうございます。
普遍的なもの。
いつの時代も、人間は生の意味について考えたことでしょう。
生きているこの時間が貴重なもので形がなくなった場所がわたしたちのふるさとかもしれません。